人間関係 悩み苦しみそして悦び

家族 人間関係
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1. 家族なのに話がかみあわない
家族どうし仲が良くて会話が楽しい、これが幸せですし理想的な家庭ですね。
でも多くの人がそうでない現実に悩み、悲しんでいるのも事実です。その悩み悲しみは家族という大切な人間関係であるだけに心に重い課題となっています。
子どもが幼少の頃は会話もはずみ楽しかったのに、いつの頃からか心に距離が出来、会話がはずまない。心の中にはお互いを思いやる愛はあるのに。あるいはその愛すら心の奥深くに閉じ込めてしまっている。


「お母さんやお父さんは私を生まれた時から育ててくれたから私のことは何でもわかってくれるはずだ」「なのにちっとも私の気持なんかわかってくれない」と思っていませんか。
これは思い込みに過ぎないのではないでしょうか。 本来、人はそれぞれ違った個性と感性を持ち、例え家族と言えども似て非なる人間だということをよく理解することが大切だと思います。
もし家族がほとんど同じ個性や感性で同じような考え方をしていたら、他の人との交流はいっそう難しいものになるでしょう。 他の人の中に自分といっそう相性の合う人がいるから結婚が成立し、親友が出来ると思いませんか。ですから家族と言えども人は本来違う存在として創られているように思います。


よくよく見てみますと、母と娘、父と息子といった最も近い存在でありながら、その感性や個性それにコミュニケーションの能力などには不思議なほどの違いを感じます。
片方は文学や心の問題に興味を持ち、人づき合いは苦手であったりしているのに、片方は深みのない雑談に楽しみを見いだし、人との交流が得手であったり、お互い「なぜあんな人なの」と理解し難く思うこともあります。
やっかいなのは子どもがまだ純粋な成長の過程にあるとき、親が正しくない考え方や観方で子どもに接することです。見栄や世間体にとらわれて、その立場から子どもに対応していると知らず知らずに子どもを傷つけ追い詰めています。もちろん子どもは同じように傷つくわけではありません。兄弟姉妹でも違います。
人の心に敏感なすぐれた感性を持った子どもがいっそう傷つきますが、不幸なのは傷ついてふさぎこんでいる子がダメな子で、心の不純に鈍感な子が普通にいい子に思われてしまうことのような気がします。


親と子で心の感性に大きな隔たりがあるときが一番やっかいかも知れません。お互いなかなか分かり合えないからです。完全に理解し合うことは無理でしょう。
ここにこそ生きていく難しさと価値があると思いませんか。こうして与えられた人間関係が自分を磨き、高めてくれると積極的にとらえることが一番の解決法ではないでしょうか。

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2. 親が創り出す『不安コンプレックス』
人間関係とは限りませんが、私たちの心の問題として「不安コンプレックス」があります。
この「不安コンプレックス」は個人によってかなり差がありますが、誰でも大なり小なり抱えています。
「明日はたいせつな日だけど、今晩眠れなかったらどうしよう」とか、「玄関に鍵をかけたはずだけど、でもかけ忘れているかも知れない」
「今は健康だけれども、もし癌にでもなったら」
「夫の帰りが遅いのは、他の女性とデートでもしているんじゃないかしら」
挙げればきりがないほど、こういった不安はそれぞれの人に起こってきます。


たいていの場合、気になるほどの不安にはならないで日常を営んでいるのですが、なかにはこの不安が度を越して強い人もいます。また特定の人間関係や出来事に於いて、誰しも何らかの不安に強くさいなまれることだってあるでしょう。
度を越して強い人は、こうした不安を病的と言えるほど日常に抱えこみます。
こうした人の特徴は、ひとつの不安が去ってもまた次の不安を創り出していきます。決して心は安まりません。何かを達成したら、何かを得たら、環境が変わったら心が安まるのにと思っていても、同じです。
アメリカのアーネスト・ホルムス博士は「何故これらの人々は不安にならなければならないのか明確な理由というものがないのである。われわれが不安に思う事物の大多数は、その不安には何らの関係をももたないのである」と述べています。


実は、この『不安コンプレックス』は幼児期に親や周りの大人が創り出していると言われています。
心理学者はそうした不安は嬰児期又は幼児期において潜在意識に植えつけられた想念の一種の"型"であると説明しています。
大人が子供に対して、「いけません」とか「あなたは馬鹿ね」「始末におえない子だね」「そんなことをすると鬼にさらわれるよ」とか言う禁止的、恐怖的な言葉を度々聞かせられているうちに 幼い子供の心にそれが真実として印象づけられることになります。
また、テレビを通して、悲惨なニュースが映像とともに幼い心に暗く恐ろしい印象を刻みこんでいく場合もありますので、親としてはそこまで気をつけるべきですね。
これが不安を生じさせる想念の"型"になると言われています。私たちが今日、不安を感じるのはこの想念の"型"があるために、無意識のうちにこの"型"が作用し、何とはなしに不安を創り出しているそうです。


現代はさらに不安症候群の親が、わが子の心や行為を心配でしばります。こうしてある人は、平穏な人生においても、最も正常な生活環境や人間関係においてさえも恐怖に満たされたものとなります。こうした精神状態が極度に達すると『不安ノイローゼ』になります。


この不安感情はいかにしたら取り除くことが出来るのでしょうか。
ここにおいて潜在意識の不安感情を放出し、あるいは記憶を修正する技法が必要となってきます。

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3. 親を嫌悪するこころ
子どものなかには両親(あるいは片親)に反抗し、そして苦しめて平気な子もいます。極端になると、心の中で「ざまァ見ろ」とむしろ親が苦しむのを喜ぶ子もいるくらいです。
なぜ大切な親子という人間関係でこんなことがおこるのでしょうか。
子どもは生まれて育てられる間、ずーと親に甘え、無邪気に純真な気持で成長しますので、本来なら親に反抗し親を嫌悪するなど起こらないはずです。
子どもがそうなるには、はっきり言って親の側に問題があると思わざるを得ません。


そのおおもとは親が子どもの本来の自由を縛るからに違いありません。
親の心配で子どもをしばる、子どもを良くしようと思う心でしばる、これらはどこの家庭でもよくあります。親の観念で子どもの自由自在性をしばっているのです。
親は子どもを思っての心配や干渉ですから、それを間違っているとなかなか気がつきません。親も若くまだまだ気持にも余裕の無い頃に子を産み、育てますから無理からぬことです。


人間はこの"自我の自由"を束縛されるのが一番イヤなのです。反抗はこの束縛への反抗なのです
時には純粋な子どもへの思いからではなく、親のエゴからくる子への干渉、束縛があります。例えば親の体面上の都合や、自分の虚栄心の満足のために子どもを望む方へ進学させようとかした場合、子どもは親への嫌悪感をつのらせます。それが高じた場合、親を殺したくなるとさえ言われています。


子どもの寝小便は往々にして、親への反抗として現われるそうです。親を嫌う汚き思いは汚き物、汚き心を出す行為として具象化されます。
心なき叱責や心なき干渉がいかに子どもの心を抑圧してきたことか。
こうした抑圧された心は、子どもの成長後いろいろな精神障害や肉体的な疾患として現われてくると言われます。円滑な人間関係が築かれない人も、こうした子どもの頃の 親との人間関係が遠因と考えられるのです。


子どもの心を抑圧によって萎縮させない。子どもを尊ぶ。自由にして正しき方向へ育てる。まさに家庭は親も子も並大抵ではない学びの場ですね。
親への嫌悪は親が子どもへの束縛を解放することで解決されるのではないでしょうか。

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4. 第二の天性
幼児の人間関係で第二の天性を創ります。幼児はあどけなく、ものごともすぐ忘れてしまいますから、大人は幼児に確かな心を感じません。しかし本人の心からすっかり忘れ去られているように見えながら、 幼児の印象は潜在意識の中にしっかりと保存されていることが精神分析学で明らかになっています。


幼年期の人間関係で与えられた印象は、その人の生命に一つの傾向を与えずにはおかないと言われています。特に幼年時代につくられた印象は本人が意識してなくても、抜きがたい傾向になるそうです。
親が否定的な言葉を使うことによって、その子の心深くに劣等感が養われたりします。こうした心の傾向は生涯を通じてその人の個性または性格を形づくると言われます。これが『第二の天性』です。


もしこの第二の天性がポジティブな方向へ形づくられるならばいいのですが、劣等感を形づくると、わが子の能力の発揮を阻むことになります。
また種々の強迫観念や恐怖症に支配されると、その子にとっては常に陰鬱な生活を送るはめに成りかねません。こう考えますと幼年期の人間関係がいかに重要かがわかります。
幼年時代に与える言葉の影響や映像の印象についての認識がいかに大切か。 この時期にのびのびとした力強い明るさを『第二の天性』として与えることこそ、まわりの大人の役割なのではないでしょうか。それは「言葉の力」を駆使することにつきると言えます。

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5. 万引きをする心
万引きをする子どもは父の愛をもとめていると言えます。
私たちの行動は無意識的な衝動によって引き起こされ易いのです。社会的地位のある大人でも「よくあんなことが出来るな」というような行為をする人がありますが、 あれなども自分の行動が無意識的な衝動によってコントロールされているからではないでしょうか。ましてまだ自分の心をコントロールする力が未熟な子どもにとっては、自分の行為が無意識的な衝動に突き動かされるのは当然と言えます。


人の行為は自分の心の底に横たわっている心と密接につながっていることは、精神分析学でもはっきり言われています。では、万引きという行為はどんな心理と深いつながりがあるのでしょうか。


父は家庭の財産、所得を持つ力がありますから、お金や物の象徴であります。 また、社会的に大きなつながりと役割を持っていますから、子どもから見たら父は社会の象徴でもあります。ここが大切なのですが、人の行為はこの象徴を通して現われてきます。一見父親と万引きの間には何のつながりも無いように見えますが、この象徴というしくみを理解して その心理を見てみますと、行為と深層心理のつながりがよく見えます。


すべての行為は愛を求める姿でもあるのです。父の愛に不足を感じている子どもは、父の愛の代償として、父の象徴である金や物を盗って心の不足をうめようとしているのです。 母が父親の役割を果たしている場合も同じです。
子どもの本来の姿は悪くはないのです。父の愛を求めるさびしさを万引きでまぎらわしていると言えるのす。
行為の「悪」だけを見て、子どもを責めても本質的な解決にはなりません

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6. 過食症と嘔吐の心
人間の行動や行為には無意識的な作用が働いています。そしてその作用は象徴というしくみを通して働きます。人の心は直接的に現われる場合と、象徴として表現される場合があります。 どうしてそんな行いをするのか原因がなかなかわからない場合は、その行為や行動が何の象徴の現われなのかをよくよく考察してみる必要があります。


過食という行為は何を象徴しているのかを考えてみます。
人は生まれると母のおっぱいやミルクでお腹を満たします。赤ちゃんにとってはお腹を満たすことで安らぎと満たされた思いを体験 していきます。これが赤ちゃんにとっての母(もしくは母の代わり)の愛の体験です。こうした体験から食べること、もしくはお腹を満たす行為は母の愛と結びついていきます。
こうして考えますと、過食症は満たされていないお腹を満たしたいという衝動ですから、満たされていないものは何かを考えると母の愛であるということがわかります。 つまり、過食症は母の愛の不足を象徴しています。無意識的に母の愛を求めていると考えられるのです


では嘔吐は何を象徴しての行為でしょうか。 母の愛の不足を補うように過食までして食べたものを吐き出す行為は、母の否定と考えられます。母の愛を強く願いながらも、今の母、あんな母はいらないという象徴ではないでしょうか。 私にははっきりと断定は出来ませんが、失恋をした時にはよくものを食べたくなると聞きますから、食べる行為と愛との間には心理的な関連があるのは間違いないのではないでしょうか。

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上の写真は【海の素材屋】さんからお借りしました。

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