潜在意識は万能の力を持っておりますが、それが現実の形をとる時は、必ず個人個人の意識する心を通じて働くのです。ですからあなたの考えていること、あなたの感じていることが、あなたの体験となって現実化します。それであなたは自分の考えること、感じることに気を付けなければならないのです。

ある日、一人のセールスマンが私に会いにやってきて、自分の会社のセールス・マネジャーといっしょにやっていくことのむずかしさをいろいろ述べました。彼はその会社に十年勤続しているのに何の昇進もなく、また、何も認められませんでした。
彼は博士に自分の行った販売の数字を見せてくれましたが、それはその地域の他の人にくらべて比較的
大きなものでした。彼がいうには、セールス・マネジャーが彼を嫌い、不当に取り扱い、会議の席上でもつらく当って、時には彼の提案を嘲笑したというのです。
彼はこの上役に対して憤りと反感でいっぱいでした。つまり彼はいつも、このセールス・マネジャーに対する批判や、非難や悪口や口答えなどでいっぱいになっている自分自身と対話していたのです。
彼は心の中で放出したことを、必然的に現実の世界で取り戻すハメになっていたのです。このことを指摘され、このセールスマンは自分の考え方が破壊的であったことに気がついて、そのセールス・マネジャーの健康と、成功と、心の平和と、幸福を祈ることにしました。そして眠りにつく前に、自分のすばらしい仕事ぶりをセールス・マネジャーにほめられているところを想像しました。
彼はだんだんこれがみんな本当なのだと感じ、彼の握手を感じ、彼の声を聞き、彼がほほえむのを見ました。しだいに精神的浸透によって彼の潜在意識には、その刻印がなされ、その表出が自動的に現われてきました。
かのセールス・マネジャーは彼を抜擢して百人の部下の長とし、給与も大幅にあげてくれたのです。
『マーフィー100の成功法則』 大島淳一著より