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西本まことギャラリー より

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31. 女性恐怖症を治した人の話
心理学の大家アルバート・エリスの話です。彼は若いころ引っ込み思案で内気でした。それは特に女性に対してだったそうです。彼はイケメンでないばかりか、鼻が大きすぎたそうです。
彼は決心します。「女性恐怖症を治そう」と。そして近くの植物園に行って、ベンチに座っている若い女性がいたら、その都度、横に座って話しかけ、それからデートを申し込もうと思い立ちました。それも100人の若い女性に挑戦しようと決めたのです。


初めての実行のとき、彼は極度に緊張し、手はブルブル震え、額には汗が流れた。膝をガクガクさせながら、最初の若い女性の横に座った。顔は真っ赤・・・。ついに彼は女性に話しかけた。数分もたたないうちに不安は消えた、この時、彼は自分は死ななかったということに気づいたそうです。二人目、三人目と実行するうちおおかたの不安は消え、この行いを楽しいとさえ感じるようになったそうです。
彼が座ると、すぐに立ち去る女性がいた。彼とちょっとの間会話してから立ち去る女性もいた。無言で座り続ける女性もいた。彼は実際に100人の女性に話しかけたが、デートにまでこぎつけたのは一度だけだったそうです。その女性との関係は発展しなかったが。


彼はこの体験から「不安があったにもかかわらず死には至らなかった」ということを学んだそうです。彼が話しかけた女性たちは助けを求めて叫んで逃げ出したわけでもなかったし、警官を呼びもしなかった。何度かは会話がはずんだこともあった。結果として、初めの不安感が楽しさと満足感に置き換わったそうです。
こうして女性への恐怖症を治したアルバート・エリスは、後に「もてる男」になって、女性に人気があったそうです。
この話は、対人恐怖症の人やあがり症などの人、それに人間関係で悩んでいる人にも大変役にたちます。数回の試みではなく、100回に挑戦したところがいいですね。

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32. 変な隣人
私たちを困惑させる人間関係に変わった隣人の問題があります。よく出会うのに挨拶どころか会釈のひとつもしない人がいます。私たちが最も困惑する隣人は、一般的な常識が通用しない人です。こういう人はとても理解出来ない言動をしますから、こちらが一方的に苦痛を感じます。よく身の上相談に載るパターンです。またいつも監視しているような感じの人もいます。


これからの時代、こうした人間関係に適応できない高齢者が増えるだろうと言われています。なぜこういう人づき合いに不適応な人が出来るのでしょうか。
先ほどの監視おばさんの心の内を覗いてみます。「お向かいのあの人はあんなに夜おそくまで何をしてるのかしら。しかもあんないい車に乗って。なんだか目つきもおかしい。気の抜けない人だわ」といった感じではないでしょうか。こうした人はいつも考えている焦点がどうでもいいようなことに向けられているのです。一般的に変な人は社会とのつながりへの適応性に欠ける人だといえます。そういう人の思考システムは幅が狭くて、自分中心にしか考えることが出来ないのです。


人生の大切な時期をどう生きてきたか。このことが決定的に人格に影響してきます。自分の生きる目標や方向をそれとなしに自覚して生きてきた人は、心が健全な方向へ拡がり、人間関係や社会的なつながりに適応していきますが、人生に目的意識も持たず、その日その日を惰性的に生きていきますと、ある時何もすることがないという状態が訪れます。
思考能力が衰えていますから、感覚はぼんやりとしてきて空想と現実の区別つかない領域が生じたり、独りよがりの人格になったりします。変な隣人の誕生です。思考システムが違う人だと割り切って付き合うしかありません。

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33. 冷ややかな態度をとる人
冷ややかな態度をとる人がいます。こういう人に接した時、「何か私の言い方に問題があったのかな」とかいろいろ気をまわし余計なフラストレーションを感じます。こういう人は自分をとりまく人間関係にとても大きな損失をつくっているのですが、身についた態度を変えることは容易ではありません。
こういう人に接した時、冷ややかな態度から受けるフラストレーションを軽くするためにも、こうした人の心理を理解しておくことも必要です。


人は皆、人間関係をくったくなく、楽しくしたいと切望しています。それが出来ない人は寂しく惨めでつらいのです。
他に対して冷ややかな態度をとる人は、その人が成長していく人間関係のなかで、うまく人に近づけなかったのです。愛したい、愛されたいという思いで一生懸命親しい人に近づいたのに、結果として受け入れてもらえず傷ついたのです。そうした経験が度重なると「これ以上傷つきたくない。もう人には心を許すまい」という思いが生まれ、心の扉を閉ざし「たとえ孤独でつらくて惨めでもこれ以上傷つくよりましだ」と思うようになったのです。


こうした人に必要なのは友情です。駆け引きのない親密さです。たった一人の心を開ける友が自分を変えてくれます。自分の心の傷や恐れなどすなおに語って心の交流をするのです。この体験は確実に自分を解放してくれます。心を開いて語り合う悦びの体験が自分を変えます

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34. 人間関係を上手くする法
人間関係を上手く整えていくのに欠かせない一つの方法があります。人に共通している心の働きに自分に関心を持ってもらいたいという思いがあります。自分への関心の度合でその人との親密度、あるいはその人の評価を計ります。その心の働きを上手く使えば人間関係にかなりプラスとなります。


前回その人と会った時の会話で、その人が「私○○の検査を受けたんだけど、結果が心配なの」と言っていたとしましょう。次に会った時に相手の検査をしたことを忘れていたとしたら、その人はどう受け止めるでしょうか。「この人は私の事などあまり関心がないのね。じゃあ私もその程度でこの人とつき合おう」とこんな感じになるでしょう。逆に数ヶ月前の会話でも、相手の検査のことをしっかりと憶えていて「気になっていたんだけど、検査の結果はどうだった」と聞いてあげれば、相手の人はとてもうれしいはずです。


その人への関心の度合は愛情の深さでもあります。自分の子供のことだったら、どんな些細な問題でもよく憶えています。しかし他人となるとなかなか憶えることは難しいものです。別れたあとで「あっ、しまった。あのことを聞くのを忘れてた」ということはしばしばです。大切と思う人であればなおさら忘れることは大きな失点です。
友人別に大切なことをメモをしておいたら、人間関係は素晴しく整っていくでしょう。ほとんどの人は自分の記憶力に頼っての人づき合いなのだろうと思います。メモる、そして相手へ関心を寄せてあげる、これはあなたの人間力を高めます

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35. ネガティブな心は汚染する
人間関係にダメージを与え、私たちのまわりを陰うつにしているのは、決して人とのいさかいや、衝突だけではありません。それらは確かに心を悩ませますが、慢性的に私たちの心にダメージを与え、知らず知らずのうちに人間関係を汚染しているのは、私たちのネガティブな心です


職場への不満や、家庭内の不調和、代わりばえのない日常によってもたらされる無気力、そして絶えず起こってくる小さなフラストレーション、こうした体験からくるその人の発するネガティブな雰囲気や言葉が、自分や自分の周りを汚染しているのです。
これらが日常的、慢性的になると、人生の悦びは次第に感じられなくなり、人間関係も形の上だけの付き合いになり、深い喜びをもたらすことが無くなっていきます。現代社会の大きな断面かもしれません。


私たちが生き生きとした感動や悦び、希望のある生き方をすれば、まわりに明るくポジティブな雰囲気を発散します
決意、決断がとても大切です。決断をしないで「この次、この次」と先延ばしをする。自分を変えたくても何もしない。
これは自分の選択の問題なのです。自分がわくわくするようなことを始める、小さな一歩でも自分が変わります。まわりの人間関係も変わります。


上の絵は【西本まことギャラリー】さんからお借りしました。

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